高尾方面の花

2018年6月28日
蒸し暑い中、蛇滝コースでは滝のような汗が体中を流れ、1号路についた時にはシャツからズボンまで汗でぐっしょり、ひどい目に会いました。梅雨も早々に明けたようなので、これからは快適な山行が楽しめればいいのですが。今回は、もしかしたらと思っていたシロテンマを見ることができ、予想していなかったトモエソウを見ることが出来たのは幸運でした。昨年開花時期に見ることが出来なかったエゾスズランも見たい花でしたが今年も最盛期を外してしまったようです。来年に期待です。 (写真はクリックすると拡大します。)

ヤブカンゾウ(薮萱草、別名オニカンゾウ)(ワスレグサ科ワスレグサ属)、万葉集ではわすれぐさ。この花を着物の紐につけておくと嫌なことを忘れさせてくれるいう。アブラムシがつくことが多いので茎に注意。
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ネジバナ(捻花)(ラン科ネジバナ属)、らせん状に花の列がねじれます。芝生などによく生えています。
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ヌスビトハギ(盗人萩)(マメ科ヌスビトハギ属)、ハギに似ているが属は別。ハギは果実に種子が一個なのに本種は普通二個で、種子と種子の間が深くくびれます。
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ムラサキニガナ(紫苦菜)(キク科アキノノゲシ属)、紫色の独特な花が下向きに咲きます。
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オカトラノオ(岡虎の尾)(サクラソウ科オカトラノオ属)、丘陵等の日当たりのいい場所に生えて花序をトラの尾に見たてた。
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シロテンマ(白天麻)(ラン科オニノヤガラ属)、オニノヤガラの品種で全体に白っぽいもの。天麻とはオニノヤガラの根茎のこと。漢方で長寿、強壮の薬に用います。
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トモエソウ(巴草)(オトギリソウ科オトギリソウ属)、5個の花弁が巴形になります。どっちまわりになるかは決まっていないようです。山野の日当たりのいい草地に生えます。この属の花は一日花なので午後には萎み始めてしまう。 午前中に見ることができて運が良かった。
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ツユクサ(露草、別名ボウシバナ)(ツユクサ科ツユクサ属)、ツユクサも一日花。午後には花弁のなかはドロドロに溶けて成分は吸収されて次の花に回されます。
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シロバナオオバジャノヒゲ(白花大葉蛇の髭)(キジカクシ科ジャノヒゲ属)、オオバジャノヒゲの品種で純白の花をつけるもの。
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キツネノボタン(狐の牡丹)(キンポウゲ科キンポウゲ属)、葉がボタンに似ている。茎や葉を折った時に出る汁は毒なので注意。
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タニタデ(谷蓼)(アカバナ科ミズタマソウ属)、山地の湿ったところに生える多年草。葉は柄があって対生します。茎の節は紅紫色を帯びます。
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ツチアケビ(土木通、別名ヤマノカミノシャクジョウ)(ラン科ツチアケビ属)、多年生の無葉ラン。地下の根茎にナラタケ菌が共生します。花後、真っ赤な果実が熟します。和名は土から生えるアケビということのようです。
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コブシ(辛夷)(モクレン科モクレン属)の果実、ごつごつした集合果の形が手を握った拳の形に似ているからコブシ。
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タマアジサイ(玉紫陽花)(アジサイ科アジサイ属)、開花前のつぼみが総苞に包まれて球形をしているのでタマアジサイ。
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アカメガシワ(赤芽槲)(トウダイグサ科アカメガシワ属) その1、新芽が赤く染まることからこの名があります。江戸時代初期以前はアカメガシワやホオノキなどがカシワと呼ばれていました。
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ムラサキシキブ(紫式部)(シソ科ムラサキシキブ属)
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ヤマトウバナ(山塔花)(シソ科トウバナ属)、花序は茎頂に一つにまとまってつきます。
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オオバギボウシ(大葉擬宝珠)(キジカクシ科ギボウシ属)の蕾
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テリハノイバラ(照葉野茨)(バラ科バラ属)、葉は硬く光沢があり地面を這って長く伸びます。
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イガホオズキ(毬酸漿)(ナス科イガホオズキ属)の果実
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ヒヨドリバナ(鵯花)(キク科ヒヨドリバナ属)、花後の冠毛とヒヨドリの冠毛が似ているという。
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ウツボグサ(靫草)(シソ科ウツボグサ属)、和名は果穂を矢を入れるうつぼにみたてたもの。
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ニガイチゴ(苦苺)(バラ科キイチゴ属)の果実、キイチゴの仲間。タネに苦味があるのが名前の由来。
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アカメガシワ(赤芽槲)(トウダイグサ科アカメガシワ属) その2
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ヒメコウゾ(姫楮)(クワ科コウゾ属)の果実、食べてみましたが甘いけれど食感が悪くうまくはありませんでした。
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ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)(バラ科キジムシロ属)
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モミジガサ(紅葉傘)(キク科コウモリソウ属)、葉がもみじに似ていて、傘のようです。
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アカショウマ(赤升麻)(ユキノシタ科チダケサシ属)
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エゾスズラン(蝦夷鈴蘭、別名アオスズラン)(ラン科カキラン属)
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キバナノショウキラン(黄花の鐘軌蘭)(ラン科ショウキラン属)
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ミヤマナミキ(深山浪来)(シソ科タツナミソウ属)
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ではまた。
by kukimohu | 2018-06-28 09:53 | Trackback

奥多摩の山々を歩きながらそのとき目にとまった野の花、山の花を中心に撮影しています。それらの名前を調べできるだけきれいな写真に残すことが当面の目標です。画像はシラユキフモトスミレ、フモトスミレの白花品種です。


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