御岳渓谷周辺の花
2018年 07月 04日
晴れというわけには行きませんが、午前中の雨も上がったので御岳渓谷とその周辺を久しぶりに歩きました。今の時期気になるのは、例年だともう少し後だが今年はそろそろ咲いているかもしれないギンバイソウやヤマジオウの花でした。いつもいいタイミングで見れずに悔しい思いをすることが多いのですが、今年はドンピシャリ、両方とも咲き始めのきれいな花を見ることができました。 (写真はクリックすると拡大します。)
コマツナギ(駒繋ぎ)(マメ科コマツナギ属)、馬をつなげるほど茎が丈夫という意味です。多摩川沿いの岩にたくさん生えています。
キツリフネ(黄釣船)(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)、黄色いツリフネソウ。ツリフネソウよりも一ヶ月ほど先に咲き始めます。
ヤマユリ(山百合)(ユリ科ユリ属) その1、豪華さがうけてヤマユリの球根が昭和初期まで欧米各国に輸出されていたそうです。
ヤブコウジ(藪柑子、別名ジュウリョウ)(サクラソウ科ヤブコウジ属) その1、江戸時代には園芸植物として大流行し斑入りなど珍しいものは高値で取引されました。
ハンショウヅル(半鐘蔓)(キンポウゲ科センニンソウ属)の果実
ヤマユリ(山百合)(ユリ科ユリ属) その2
クサノオウ(瘡の王)(ケシ科クサノオウ属)、傷つけると橙色の汁が出て、これが皮膚病の瘡(できものやただれ)に効くとされた。
ヒメフウロ(姫風露)(フウロソウ科フウロソウ属)、本州中部や四国などごく限られた場所に自生するようです。これは道沿いの石垣に植えられたものです。
キツネノボタン(狐の牡丹)(キンポウゲ科キンポウゲ属)、野原に生え葉が牡丹に似ていることが名前の由来です。
ヤブタビラコ(藪田平子)(キク科ヤブタビラコ属)の果実ではないかと思います。花は上向きに咲きますが、花後果柄は下向きになります。
クワガタソウ(鍬形草)(オオバコ科クワガタソウ属)
ギンバイソウ(銀梅草)(アジサイ科ギンバイソウ属)、山地の谷沿いに生えます。傷むと見苦しいので見るタイミングが難しい花だと思います。今回はちょうどいいタイミング。開花したばかりだったようです。
ミゾホオズキ(溝酸漿)(ハエドクソウ科ミゾホオズキ属)、花後のがくに包まれた果実がほおずきに似ている。
トキワハゼ(常盤はぜ)(ハエドクソウ科サギゴケ属)、名前の由来はいつでも花が見られ、果実がはぜるから。
ヤマジオウ(山地黄)(シソ科オドリコソウ属)、和名は葉がゴマノハグサ科のジオウに似ていることによります。
ミツバ(三葉、別名ミツバゼリ)(セリ科ミツバ属)、山菜の三つ葉の花です。大変小さな花です。
ミズタマソウ(水玉草)(アカバナ科ミズタマソウ属)、名前の由来は果実に露のかかった様子を水玉にたとえたもの。似た花にウシタキソウがありますが葉の形が違います。
ハエドクソウ(蝿毒草、別名ハエトリソウ)(ハエドクソウ科ハエドクソウ属)、名前の由来は根をすりおろした汁を使ってハエ取紙を作ったことによる。
ヤブコウジ(藪柑子、別名ジュウリョウ)(サクラソウ科ヤブコウジ属) その2、下向きに咲くのでできるだけローアングルからの撮影です。
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭、別名トゲソバ)(タデ科イヌタデ属)
フジカンゾウ(藤甘草)(マメ科ヌスビトハギ属)、名前の由来は花がフジ、葉がカンゾウに似ていいることによる。
ノリウツギ(糊空木)(アジサイ科アジサイ属)、茎から出る粘液が和紙製造の糊として使われる。ピラミッド状に花が積み重なるのが特徴。
オオイヌタデ(大犬蓼)(タデ科イヌタデ属)
チダケサシ(乳茸刺)(ユキノシタ科チダケサシ属)、名前の由来はチダケ(チチダケ)を本種の茎に刺して持ち帰ったことにちなむ。
ヒメヒオウギスイセン(姫檜扇水仙)(アヤメ科ヒメヒオウギスイセン属)、ヨーロッパから渡来した園芸植物。多摩川沿いにたくさん野生化しています。
ヤブラン(藪蘭)(キジカクシ科ヤブラン属)、花も実もランとは程遠いが細い葉がシュンランなどに似ている。
オオバギボウシ(大葉擬宝珠)(キジカクシ科ギボウシ属)
ヤブカンゾウ(薮萱草、別名オニカンゾウ)(ワスレグサ科ワスレグサ属)、雄しべと雌しべが弁化して八重咲になる。
ノカンゾウ(野萱草、別名ベニカンゾウ)(ワスレグサ科ワスレグサ属)、ヤブカンゾウと同じようなところに咲いていますがこちらは一重咲きです。