奥多摩方面の花
2019年 06月 25日
梅雨の貴重な晴れ間ということで奥多摩方面に花探索に行ってきました。6月も終盤、ちょっと遅いかなと思いましたが、ヒメザゼンソウの群生地にも寄ってみました。全盛期は過ぎているようでしたがまだきれいな花も見ることができてよかったです。今の時期、花は少なかったのですが、サワダツやヤワタソウの花、初見のハコネランの花を見ることができたのは収穫でした。ハコネランはコイチヨウランによく似ていて、私も最初はコイチヨウランのつもりでしたが、唇弁の両側のギザギザが特徴のようです。小さくてあまり見栄えのしない野生ランですが、図鑑によれば分布も限られているので希少なランなのかも知れません。 (写真はクリックすると拡大します。)
今日は奥多摩方面の花観察、最初はヒメザゼンソウの群生地に立ち寄ってみました。
ヒメザゼンソウ(姫座禅草)(サトイモ科ザゼンソウ属)、北海道、本州は主に日本海側に分布し関東地方南部では珍しいもののようです。ザゼンソウに比べてかなり小さい。花序の長さは約1cmです。
目的地に到着、最近の長雨の影響で沢の水も豊富です。
本日見ることができた主な花の写真です。時期的に花は少なかったですがちょっと珍しい花もいくつか見ることができました。
ヤマボウシ(山法師、別名ヤマグワ)(ミズキ科ミズキ属)
キツリフネ(黄釣船)(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)
エゴノキ(野茉莉、別名チシャノキ、ロクロギ)(エゴノキ科エゴノキ属)、果皮がえごい(えぐい)のでエゴノキ。材がろくろ細工に使われるのでロクロギ。
ヒヨドリバナ(鵯花)(キク科ヒヨドリバナ属)のつぼみ
ヤマオダマキ(山苧環)(キンポウゲ科オダマキ属)のつぼみ
ギンリョウソウ(銀竜草)(ツツジ科ギンリョウソウ属)
マルバウツギ(丸葉空木)(アジサイ科ウツギ属)、すでに終盤。他所では見かけませんでした。
ツクバネソウ(衝羽根草)(シュロソウ科ツクバネソウ属)
フデリンドウ(筆竜胆)(リンドウ科リンドウ属)の果実
ヤマツツジ(山躑躅)(ツツジ科ツツジ属)
ミヤマムグラ(深山葎)(アカネ科ヤエムグラ属)
ヤグルマソウ(矢車草)(ユキノシタ科ヤグルマソウ属)
コアジサイ(小紫陽花)(アジサイ科アジサイ属)
バイカウツギ(梅花空木)(アジサイ科バイカウツギ属)、茎が中空で梅の花に似た花を咲かせることが名前の由来です。
ウリノキ(瓜の木)(ウリノキ科ウリノキ属)
ハコネラン(箱根蘭)(ラン科コイチヨウラン属)、ブナ林に生えて埼玉、神奈川、静岡、奈良に分布する。
ヤワタソウ(八幡草、別名オトメソウ)(ユキノシタ科ヤワタソウ属)、花の大きさに比べて巨大な掌状葉を持ちます。
サワダツ(沢立、別名アオジクマユミ)(ニシキギ科ニシキギ属)、似たものにムラサキマユミがありますが葉がもっと細く、分布も主に日本海側ということでサワダツとしました。ツリバナの花に似ていますが花の色が暗紫色です。
オオクマヤナギ(大熊柳、別名ケクマヤナギ)(クロウメモドキ科クマヤナギ属)、真っ赤な果実がきれい。果実は倒卵形で翌年の夏に黒く熟します。
ではまた。